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何故、敵が姿を見せないのか理由をいくら考えても、現状では答えに辿り着くことできない。
それよりも考えなければいけなかったのは、相手を褒め称えても良いと思うほどの知恵と力に長けた戦略だった。
これが我々よりも遥かに優れている。
決して過大評価ではなく、ホワイトマジックは五芒星と誇れるポジションに居る巨大チームであり、これまでに他の大きなチームとの戦いを幾度となく勝ち抜いてきたいわば一流の集団だ。
決して、経験値は低くない。
それなのに押されているのは、敵が我々よりも優れている点が多いからだ。
謎の敵は、まず遠距離攻撃で領土を半分に割るほどの破壊力を持つ何らかの力で奇襲攻撃を仕掛けてきた。
これが一番の大打撃だったのは言うまでのないが、それ以降は我々の隙を狙い、破壊力はそこまでないが広範囲の攻撃を小刻みに仕掛けてきて、上手くこちら側を休ませないようにしている。
防戦一方の状況で、敵はじわじわと我々の領土を侵略して近づいてきているようだった。
そして、もう少しのところで我々が配置についている森林の終わりまで来ているところだ。
これが今の状況。
ここは何としても先に進ませるわけにはいかない。
何故なら我々の後ろの城には、シャルアネット様が居るからだ。
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