白銀のバシリッサ-2

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シャルキーの怪我は一刻を争う事態だ。 画面には、すぐに結果が表示される。 やっぱりこれしかないわね。 表示された結果は、自分の頭の中で考えていた答えをほぼ同じものだった。 「ルイ。デッドマリオネットを出して。1体でいいから」 今度は疑いを晴らすためにお願いしたわけじゃない。 「シャルキーを救うため。これしかないわ」 私の言葉を察したのか、ルイは頷いてすぐに能力を発動させてくれた。 治療が可能な卑弥呼が死んでしまったことにより、この場でシャルキーを完全に治すことはできない。 それならば、シャルキーをここで離脱させて連れて帰るしかない。 メインストーリーから……。 そして……外に居る誰かに治療してもらうしかないのだ。 五芒星のどこかの領土まで運べば、誰かしらが治療してくれるかもしれない。 つまり、シャルキーとはここでお別れだ。 デッドマリオネットがシャルキーを背負って、来た道を走り始める。 生き残ってほしい……。それが私の気持ちだった。 友達とかじゃないのかもしれない。 ヒカルがきっかけで集まっただけだ。 でも、仲間であったと信じたい……。 シャルキーを背負ったデッドマリオネットの姿が見えなくなった時、空の攻撃によりヒカルが激しく木に打ち付けられた。
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