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王龍が何故そんな言葉を発したのかは理解はできなかった。
ただ、言葉の意味は何となく理解することができたんだ。
もうすぐ、運営委員会にとってはプレイヤーに最も辿り着いて欲しくない場所がある。
そう、メインストーリーの第10層。
龍の心臓部と呼ばれる場所だ。
その中で最後に待っているのが、このブラックアウトの核となる終末の木。
ここまではすんなりと来たが、運営委員会は何としてもプレイヤーが辿り着くことを阻止してくるだろう。
王龍はその事を教えてくれたんだ……。
この先に進めば、おそらく運営委員会でトップの実力を持つ者が待っている。
それが世界の王……?
俺は状況を整理することにした。
ここまで五芒星で辿り着いているのは、ブルーダイヤモンドのアロだけだ。
リリルさんとホワイトマジックのリーダーは、おそらくまだ第9層には来ていない。
そうなると、これより手前で足止めをくらっているのか?
それとも、既に死んでいる?
妙な胸騒ぎがした。
本当に、美沙と杏奈を先に行かせてよかったのか?
それが正しい決断だったのか?
運営委員会が一番優先すべきことは、プレイヤーの排除じゃないことは間違いないはずだ……。
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