黒い星として-2

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そもそも、世界の王って存在が全てを仕切っているんだよな……? いや、違うのかもしれない。 計画を仕切っているのは、ブラックアウトの一部の幹部たちだ。 世界の王の補佐たちが有力だろう。 それに、美沙の父親である黒田研究員が深く絡んでいる。 ブラックアウトは、じゃあ何のために……? 終末の木という存在だろう。 確か、それがキョウカと言う名前だ。 誰かが言っていた。 キョウカは京香という人物で作られていると……。 京香の意思は……? その時、俺はある事に気がついたんだ。 京香が自分自身で望んで世界が変わる瞬間を行おうとしているなら? さらに……。 ここからは、完全な憶測にしかすぎないが、終末の木は死んだプレイヤーの魂が集まる場所。 何故、京香という人物じゃなきゃいけなかったのか? そうだ。 終末の木という存在自体が、京香の“インジェクション”だったという場合についてだ。 京香は動くことができない。 だからこそ、京香の手となり足となり、世界の王補佐たちが動く。 その場合、必然的に世界の王は京香という人物になる。 全てが京香によって仕組まれた憎悪なら? あるいは、最初からそういう風に京香になるように望んだ人物がいるなら……。
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