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答えは、今考えてもわからない……。
でも、先に進んだ美沙や杏奈の身が心配だった。
俺は、視界を埋め尽くすほどの巨大な怪物を見据えた。
今、意識してわかったことだが、和也の体内エネルギーがどこかから感じる。
生きていた……。
ここには土方さんもいるし、ブルーダイヤモンドのアロもいる。
俺に出来ることはここに居ることじゃない。
先に進むことだ。
俺は、自分の両足を獅子に変えて足裏に力を入れた。
第10層までどれくらいの距離なのかはわからないが、美沙と杏奈はまだそう遠くにはいっていないはず……。
何があっても失いたくない。
和也……俺だって、はるかを失った時にそう思ったんだぜ。
だから、先に行って待ってるよ。
俺は、地を蹴って全力で走り出した。
景色が流れていく中、俺は視界の先に美沙と杏奈がいないか必死に探し始める。
死神の力が体に影響を及ぼしているのか、自分が思ったよりも早く走れているような気がした。
いや、気のせいじゃない。
体の中に渦巻く死神の力。
自分の命があとどれくらいなのかはわからないが、自分にできることは必ずやり遂げる。
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