504人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「ブルーダイヤモンドは知っての通り、ブラックスターの護衛にあたった際にほぼ壊滅した。リーダーのアロはメインストーリー攻略開始後に行方不明になっている」
確か、それぞれ五芒星のチームが、順番にメインストーリーに侵入する予定だったはず。
「さらに、レッドキングダムは、我々ホワイトマジックのチームと同様に襲撃を受けて壊滅に至った。リリルはまだ見つかっていないが、幹部のアダムの死体は見つかっている」
つまり、メインストーリーを攻略しようとした矢先、運営委員会側が手を打ってそれぞれのチームに奇襲攻撃を仕掛けてきたってことか……。
五芒星でまともに残っているのは、ホワイトマジックだけってことね。
「これが現状だ」
シャルアネットは、ホワイトボードから視線を外して私を見てきた。
「さて、次は君の番だ」
その言葉で、私はシャルアネットに自分の身に起きたことを全て話した。
ブラックスターがどこまで進んだのか、どうして私がここに居るのか。
シャルアネットは、私の話に真剣に耳を傾けてくれた。
そして、話を全て聞き終えたシャルアネットは、開口一番にこう言ったんだ。
「何かがおかしい……」
シャルアネットは、じっと考え込む素振りをした。
最初のコメントを投稿しよう!