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俺は辺りを見回した。
仁や土方さんは、どこで戦っているんだ?
周囲の気温が異常に高くなったせいか、景色が大きく歪んでみんながどこに居るかすらわからない……。
体内エネルギーで居場所を探すことすら難しい状況だった。
凄まじい熱気により、全身から汗が噴き出してくる。
その汗は、これだけ熱いにも関わらず、何故か冷たく感じた。
おそらく体が硬直しているせいもあるだろう。
皮膚が焦げているような気すらした。
戦うのすら困難な状況。
集中力が欠けたせいか、アルティメットブレイクが無意識のうちに解除されていた。
すかさず光刀の白煙が、俺の全身を包み込むが、効果はないと言ってもいいほどだった。
おそらく、奴の数メートル以内に入れば、全身が溶けて無くなるかもしれない。
もしくは、身体中が焼けて骨にでもなるのだろうか?
容易にできる想像は、より恐怖を高めた。
何か対抗策を……。
何か考えるんだ。
額から流れる汗を袖で拭いながら必死に考えるが、頭が上手く働かない。
思わず、両膝を地面につけた。
その時、俺の目の前に誰かが立った気がした。
レオンなのだろうか?
それとも誰か別の人間なのだろうか?
ローブをなびかせながら、その人物は俺を見下ろしていた。
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