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王の力と俺の体内エネルギーが交わり、光刀が眩い輝きを放ち始めた。
闇に打ち勝つ力。
シンバさんはそう言っていた気がする。
「俺はお前の事お信じているよ。光刀」
その矢先、遠くに立っていたレオンが急接近してきた。
見える……。
通常の状態なら目で追えないほどの速さだが、しっかりと姿を捉えることができた。
俺は光刀から力を解き放った。
光り輝いた白煙。
漂った光る白煙は俺の全身を包み込んだ。
目前まで来たレオンは巨大な刃を振り上げて襲いかかってくる。
俺はその動きを追って、光刀で受け止めた。
大地を揺るがすほどの衝撃音。
レオンが放っている熱を帯びた砂が激しく舞う。
それに伴い、周囲に衝撃波が広がった。
『熱の方は大丈夫みたいだな。だが、長くは持たないぞ』
刃の向こう側。レオンは口元を大きく弛ませた。
「ようやく本気を出せる相手になった。コピーじゃなく、自分自身の手で戦える」
お互いぶつけた刃をただ押し合うが、その度に大地に振動が走る。
どれだけ自分がやれるのかわからない。
ただわかるのは、これが最後の力だということ。
レオンと刃をぶつけ合う手応えで俺は感じた。
これでもまだ、レオンの方が勝っている。
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