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彼が、沖田のボスだからです。
私は、沖田に一度負けを喫しました。
だから、ずっとリベンジを考えていたんです。
でも、ただリベンジするだけなんて、それじゃあ何だか子供の喧嘩でしょう?
私は、別の事を考えたんです。
彼の上司を倒そうと。
そうすれば実質的に、私は沖田よりも強いことが証明されて、勝ったことになるような気がするんです。
沖田は土方副長に譲ることにしました。
私は全身の神経を尖らせて、周囲の状況を探りました。
やはり、この場所には土方副長も沖田も居る。
それに、ブルーダイヤモンドのアロも誰かと交戦中ですね。
副長と沖田の戦いは……今のところは探りあいみたいです。
ただ、副長が不利かもしれませんね。
「また派手な事を……」
私は氷に包まれた巨大生物を見ました。
こんなに体内エネルギーを使用したら、まずいんじゃありませんか……?
「でも、そろそろ目覚める頃じゃないですかね?」
私は、巨大生物に向かって殺気を放ちました。
その時、瞬く間に氷にヒビが入り始める。
すると、凍らされていた巨大生物が身に纏う氷を一気に払いのけました。
「ヴォオオォオオオオォオオオオォオオオオ!」
その大地を叩くような咆哮に……。
うるさかったので、私は耳を塞ぎました。
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