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間に合うか……?
予想外だったのは攻撃までの動作が早いこと。
これだけの巨大な体だから動きは遅いと思っていましたが……。
敵の口の中では、何千人に値するほどの命力が溜められています。
これが放たれると、ここら一帯は全てかき消されるでしょう。
私は瞬間移動を使いました。
視界が切り替わり、目の前には敵の体が映し出される。
手を伸ばせば敵に触れられるほどの位置まで移動しました。
敵がエネルギーを吐き出す!
私はタイミングを見計らい、すかさず敵に触れて瞬間移動を発動させる。
手の平で触れた敵の姿が一瞬にして消えうせる。
私はすぐに見上げて、敵が飛んだ先を確認した。
敵は背中を地上に向ける恰好で、空に向かってエネルギーを吐き出していました。
空が割れるかのように、強大なエネルギーが天高く昇っていく。
私はその光景を見ながら地面に着地しました。
これはきついですね……。
何とか上手く凌ぎましたが、今ので全体の20パーセントほどの体内エネルギーを消耗してしまいました。
しかも、なるべく遠くに飛ばそうと思っていましたが、真上に移動させることぐらいしかできなかったみたいです。
ここに来るまでに使用した体内エネルギーも引くと、残りは70パーセントほど。
さて、これは本気で短期決戦で考えなきゃまずいですね。
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