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相討ちでもいい……。
レオンを倒すことだけを考えるんだ。
『よし。その心意気だ。作戦を立てたぞ。聞くか?』
ああ。頼むよ。
『一か八かの賭けになるが、それでも何もしないよりはマシだろう。いいか? 今から君の脳に直接考えを流し込むからよく考えた上で結論を出してくれ』
そんなことができるのか?
『この状態なら可能だ。王の力が私と君が融合する架け橋になっていると言えば少しは理解できるか? 話すとややこしくなるからな。いくぞ』
その時、光刀の思念が俺の脳に直接流れ込んできた。
光刀の考えた作戦の内容……。
瞬時に、その内容を頭で理解する事ができた。
『どうだ?』
作戦の内容は理解できたけど……。
それで大丈夫なのか?
『成功するかしないかで考えれば、おそらく20%もないだろう。でも、いいじゃないか。やれる事を私もやっておきたいんだ』
わかった……。
俺は光刀を信じるよ。
『ちなみに仁は敵を倒して先に進んだみたいだぞ。相手は自分の実力よりも遥かに高い者だ。だから、君も望みは捨てるな』
本当か?
『ああ。さあ、敵が仕掛けてくるぞ』
レオンは揺らめきながら、俺の方へ近づいてきた。
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