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「――――!」
シャルキーの手から流れ込んでくる体内エネルギー。
洗練された質の高い鍛えられた体内エネルギーである事がすぐにでもわかるが、驚いたのはシャルキーの今まで体験した思い出が頭の中に流れ込んできた事だ。
他人に自分の体内エネルギーをそのまま流すなんて事は相当な高等技術だ。
それに加えて、自分の思い出を渡す事ができるのは、よほどシャルキーの能力が特殊な状態だからだろう。
ヒカルとの出会い……、変わらなかった運命が変わった事が映し出される。
ブラックスターのメンバーとの思い出。
はるかの離脱。
ユキヤの変貌。
空という子供の成長。
ルイの自由気ままな性格。
卑弥呼さんとは実が仲が良かったこと。
天海のサポート能力の高さ。
二宮の裏での努力。
なんだよ。
これ……。
「私はここで終わりでいい。だから、せめて私の思い出だけは貴方の手で運んでいってほしい。ヒカルたちのところへ……」
ブラックスターをずっと憎んでいた。
自分たちの目的の為に手段を選ばない最低な奴らだって。
だけど、こいつらにはこいつらの視点があるっていうのかよ。
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