龍の心臓部まで-2

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自然と涙が溢れていた。 体の奥底から溢れてくる俺の体内エネルギー、そしてシャルキーの体内エネルギーは交わり、爆発的なエネルギーへと変化していく。 確かに、これならまだまだ落下しても持ちそうだ。 力を渡し終えたシャルキーは、体内エネルギーを失ったせいで身のままに落下していく。 目は虚ろになり、意識もあまり無さそうだった。 「本当にいいのかよ。これで……」 俺の言葉に、シャルキーは優しい笑みを浮かべる。 「いいのよ。これで。私を助けようだなんて思わないでね。あいにく2人分の体内エネルギーを足して、やっと1人が助かるほどの事だから。これ以外に選択肢はない」 俺はシャルキーの言葉を聞いて、思わず口を噤んだ。 『おそらく本当の事だろう。まだまだ下が見えないとなると、1人しか助からない事も頷ける』 しばらく落下した後、悩んだ俺はシャルキーにこう訊いた。 「下に到着した後、俺はどうすればいいんだ?」 「簡単よ。終末の木に向かえばいい。その前に世界がどうなるか決まるわ。そうだ。良い事を教えてあげる」 シャルキーは今にも意識を失いそうなほど疲弊している。 「最後の質問には“いいえ”と答えるのよ。それが助かる道になるわ」 最後の質問?
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