龍の心臓部まで-2

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『人が死んで悲しんでいる暇はないぞ。今は地面に着いた時の事事に集中しろ』 耳をつんざくような風の音だけが聞こえてくる。 辺りは暗闇に包まれて、シャルキーの姿はあっという間に見えなくなっていた。 体内に潜んでいるシャルキーの体内エネルギーは、何故か自分に自信をつけさせてくれる不思議な力があった。 『これだけの力があれば、地面に着地した時にでも何とかなりそうだな』 ああ。 俺は自分の体の中から、ゆっくりと体内エネルギーの放出し始めた。 シャルキーから貰った体内エネルギーを、少しずつ自分の力へと変換していく。 足の部分に光刀の白煙が伸びて包んでいく。 『足への衝撃は私の方でも直接守る作業をしよう。君はその周囲を全力でカバーするんだ。見えてきたぞ。地面が』 光刀の言う通り、視線の先にはうっすらと地面らしきものが見えてきた。 あとどれくらいで地面に到達するのかは、あくまでも感覚でしかない。 俺は少しずつ放出していた体内エネルギーを一気に放出させた。 体の周りを覆う体内エネルギーは、今までに感じた事がないほどの力が溢れてくる。 「いくぞ……」 最大限に力を放出して、何とか着地する。 アルティメットブレイク……!
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