龍の心臓部まで-2

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足に溜めていた力が衝撃を吸収すると共に、一気に弾け飛ぶ。 光刀に纏わせていた力が無くなると、硬質化させた白い煙が最後の衝撃を和らげていく。 それでも衝撃がおさまることはなく、硬質化させた白い煙が割れると共に、俺は勢いよく地面に転がった。 大丈夫か!? 光刀! 『問題ない。寸前のところで硬質化は解除したからな』 砕け散った白い煙が段々と元の姿を取り戻し始める。 『君の体内エネルギーを私も貰っているからな。シャルキーという女性から受け継いだ体内エネルギーは大きいぞ。彼女のおかげで君と私が助かったのは間違いない』 俺はその言葉である事に気が付いた。 シャルキーは俺だけじゃなくて、光刀も救おうとしていたって事か……? だからこそ、シャルキーは自分が助からない道を選んだ……? 崖に囲まれて薄暗い道だが、遠くの方に光が見える。 あそこまで行けば、龍の心臓部に辿り着くってことか……? 「うっ」 急激に頭が痛くなり、俺はその場に膝をついた。 なんだ? これ? 頭が痛い。 体の中に僅かに残っているシャルキーの体内エネルギーが、体の中で暴れている? 未来と過去の能力。
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