誰か一人が……-2

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渋谷和也が着地する瞬間を狙っての攻撃。 二人のイエスが同時に斬りかかり、その刃から放たれた衝撃波が渋谷和也に襲いかかる。 着地する瞬間を狙われた為、さすがに避けることはできず、その衝撃波を受ける形になった。 最低限にダメージを抑えるため、周囲に漂っていた白煙が渋谷和也の身を守ろうとするが、万全の状態で放たれたイエスの衝撃波を防御する事はできなかった。 渋谷和也はその場からかまいたちにあったかのように、小さな斬り傷を負いながらも吹き飛ばされていく。 「うああああ」 完全にバランスを崩し、地面に転びそうになりながら渋谷和也は何十メートルも後ろに下がった。 そのチャンスをイエスが逃すはずもなく、全てのイエスが渋谷和也の事を狙って一斉に距離を詰めていく。 神刀……。 『ヒャハハハハハハ! 何だよ。この野郎』 力を貸せ。 俺は神刀の刀身をその場で地面に突き刺した。 神刀から大量の白煙と黒煙が噴射される。 これが最後の戦いになるかもしれない。 致命的なダメージを負っていようが……。 例え、死にそうになっていようが……。 終わりはもうすぐなんだ。
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