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とにかく手数を多くして、どんどんイエスに攻撃を仕掛けていくしかない。
仮説にしかすぎないが、イエスが本領を発揮できない事は、今の状況から見て明らかだ。
だからこそ、イエスが反撃できないほど、どんどん仕掛けていく。
著しく能力が低下するのが、どれだけの時間、どれだけの制約があるのかはわからないが、今のうちに決着をつけることが一番良いのは目に見えている。
放った閃光が次々とイエスを狙って襲いかかるが、ことごとく大剣で止められるか、漏れた分は全身を心力で覆って塞がれてしまう。
それでも、手数を多くしながら俺はイエスとの距離を縮め始めた。
イエスとの距離を詰めて、隙ができた瞬間に大きな攻撃を行う。
今までのイエスから考えれば、たった一体を倒せばいいなんて、これ以上にないサービスだろう。
その分、案の定、イエスは防御に徹していた。
今のところ、俺の攻撃を止めること以外に特別な動きはない。
無理にでも反撃してこないところを見ると、イエスの能力は充電と同じような仕組みなんだろうか?
予め決められた歩数の間は最強の能力を発揮するが、その後は何分間は使えないなど。
いけるな。
心は落ち着いていた。
イエスという獲物を狩ることに。
自分の気持ちは信じられないほど、冷静だったんだ。
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