終焉の宴

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今ぐらいの破壊力を持った攻撃を、もう一度されたら俺もまずいかもしれない。 回復したとはいえ、イエスとの戦いで体に溜まった疲労は取れていない。 『様子を見ている余裕はないぞ。覚悟を決めろ』 ああ……。向こうが遠慮がないって事は分かったよ。 戦う覚悟はあっても、心のどこかでもしかしたら戦わなくてすむんじゃないかと思ってたんだ。 だって、あの光の中に本当にあの人が居るって事も疑った状態なんだから。 『そうだな……』 本当に俺たちを殺そうとするなんて、こんな状態にならなきゃ分からなかった事だ。 本当にブラックアウトの中に存在する人間を殺そうとするなんて。 どうしても信じられない……。 『だが、それが事実だ』 あのエネルギーの塊の光は……。 その姿を隠すためのものだ。 真実を隠すためのもの。 俺たちには何も話さず、何も告げずに殺すつもりなんだ。 「戦う……これが最後なんだから」 何故……あなたはそんな光の中で隠れるようにして戦っているんだ。 俺は光刀にエネルギーを注ぎこんだ。 そして、荒野に立つ世界の王に向かってその力を全力で放ったんだ。
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