終焉の宴

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自分の手元から放たれる一閃。その光は鳥のように羽ばたき、世界の王に直撃する。 人の姿をした光が、その瞬間に俺の方に体を向けてきた。 俺が放った閃光が世界の王を包み込む。 すると、巨大な光の塊は一気に飛散した。まるで、さっきの世界の王の攻撃をそのままやり返したかのような光景だった。 世界の王があんな姿をしていたのは、自分の力を操れないからじゃない。 誰であるか悟られないようにするためだ。 本当はあの巨大な力を自分の体の中に収めて操ることはできるはず。 そうだ……。あれは世界の王がただ光を纏っているだけ。 本当の世界の王は、あの光の中に居る……。 もしかしたら、俺が戦う覚悟したのと同様に、世界の王も本当に戦う覚悟をしたのかもしれない。 だからこそ、俺が放った閃光を受け入れたのかもしれない。 閃光を浴びた世界の王は、飛散した力を自分の体に集め始める。 その結果、今まで隠れていた世界の王の姿がはっきりと見えるようになってきた。 姿を現した世界の王。 その人物は、真っ直ぐ俺を見てきた。 宙に浮かびながら、最後に会った時と同じように優しい目をしている。 「どうして……。どうしてなんだ」 俺は世界の王に向かってこう言った。
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