かきむしり女

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洗面台の下の扉を開けて探すが、そんな物は見当たらなくシャンプーやリンスー、ボディソープやカビキラーなどしかなかった。 結局は素手になるのか......。仕方なく素手で排水口に手を近づけてその物体を持ち上げた。 俺は.........その時ゾッとした。ゾッとしたしビックリしたし、心臓にとてもこれは悪すぎる。 「な......な......な...なんだよ......これ......。」それは黒の髪でとても長く、ぐるぐるにまかさった塊であった。しかも髪の先端に血がついている。 俺はとても恐怖を覚え風呂場をダッシュで離れ近くのコンビニまで一目散に走った。鍵をかけずに。 ありえないんだ。 女なんて家に一回もあげた事無いのに髪なんてあるんだよ......。しかも長い.........。流石に部屋には怖くて帰れないし今日は友達の部屋に泊めてもらおう。
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