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ある地方の人里離れた山奥に、恐ろしい湖が何百年も前からあると言い伝えられている。
その湖のふもとに生息するのは、湖を護っている魑魅魍魎。
百年に一度、人間が山に迷い込む。
喉の渇きに飢え、湖を見つけると一心不乱に湖へ飛び込む。水を飲み、躰の毛穴からも充分に水分を補給する。
十二分に潤った頃、人間は湖へ向かって放尿した。
黙って見ていた魑魅魍魎達だが、湖を穢した怒りを露わに人間を湖へ引きずり込んだ。
溺死……。
翌朝、魂だけが蘇り、徐々に醜い容姿に形成され魑魅魍魎となる。
次はアナタかも知れない……。
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