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「あなたって本当に素敵ね」
目の前に座る女が言った。
酒のせいか目が潤み、黒目がちな目がさらに大きく見える。
頬と唇を真っ赤に染めて、彼女は私の全身を見回した。
そうして感嘆のようなため息をつき、また言う。
「あなたみたいな男の人、初めてよ」
その言葉は私の自尊心を多いに喜ばせた。
同時に、私にとっては感慨深い一瞬でもあった。
長かった。
しかし、それもようやく報われるのだ。
あの日からもう1年近くも経つのだ。
あの悪夢のような日から。
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