第1章

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B 「え、えと。おまたせー…?な、何の本を読んでるんだ?」 A 「忘れん坊の王子様のお話。 王子様はお姫様との約束をすっかり忘れていて、お姫様は彼をずっと待ってるの。…誰かと似てない?」 B 「俺は忘れてたんじゃなくてどうしても抜けられない用事が」 A 「王子様はすぐさま彼女の元に駆けつけて忘れていたことを謝りました。 王子様を許す代わりに、色んな場所に連れて行ってほしいとお姫様は言いました。 洋服を見て回りたいし、新しいポップコーンのお店も気になる。 期間限定のアイスも食べたい。 王子様は笑って、付き合うよと答えてくれました。 けれどお姫様はおっちょこちょい。 王子様に会いたいことで頭が一杯だったのか、お財布をお城に置いてきてしまいました。」 B 「…わかった!遅刻してすみませんでした!どこへでも付き合うし、全部奢らせていただきます!」 A 「ふふ。ありがとう、素敵な王子様。」
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