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***
数日後。
俺は真衣ちゃんと食事をする事となった。
「よぉ。
急に悪かったな」
待ち合わせしていた場所へ行くと既に真衣ちゃんは到着していた。
いつからいたんだろう。
「いえ。
ありがとうございます」
真衣ちゃんは俺に礼を言う。
真衣ちゃんと一緒に予約していた席へと向かった。
「なぁ、君はなんで俺が美術部だって知ってたんだ?」
メニューを見ながら俺は真衣ちゃんに尋ねた。
「藤巻先輩から古谷先輩のこと聞きました」
真衣ちゃんは申し訳なさそうに言う。
「何だ。
祐介と知り合いだったのか?」
おっと。
何だか話の辻褄があってきたような気がするぞ。
「由香ちゃんのお兄さんだから知ってました。
由香ちゃんはお友達だから。
助けてもらった話をしたらもしかしてって……。
それで藤巻先輩に相談したら部室に来たらわかるよって言われたんです」
今までの経緯を真衣ちゃんは話してくれる。
包み隠さず話してくれるなんていい子だ。
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