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「俺、性格ひねくれてるからな。
祐介みたいな優しさ持てないもん」
自分で言うのも可笑しな話だか俺は物事をまっすぐに見れないところがある。
何か裏があるんじゃないかってすぐ疑ってしまうんだ。
その点、祐介はバカが付くほど正直者でまっすぐな性格をしている。
「そうかなー。
たっちゃんは十分優しいよ?
僕、よく知らない人に絡まれるけどその度にたっちゃんは助けてくれる。
自分が停学になってまでも。
弁解しないたっちゃんは……優しい人なんだと思うけど?」
そう言って祐介は俺の顔をのぞき込む。
そう。
祐介は昔からやたらと絡まれる。
その度に俺が追っ払っている。
そこら辺の不良をコテンパにしてこともある。
悪までも正当防衛だ。
俺達は幼い頃から空手を習っていてそれなりに強い。
祐介は俺より強い。
不良何か簡単に追っ払えるけど、優しい祐介は人に拳を向けるのが大嫌いなんだ。
だからつい俺が助けてしまう。
そんな理由から俺達は部活では空手をやらない方針にしている。
空手をやると余計に絡まれてしまう可能性もあるからな。
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