私について

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本格的に働きだしたらこっちのもんだと思った。 家だって借りられるし、母親の機嫌を伺いながらの生活から逃れられるし、何より好きなものを買ったり食べたり出来る!! 私の人生ここから!! なんて希望に満ちてた私。 ことごとく打ち砕かれる。 ブラック企業ゆえ、始発から終電までみっちり働き休みなんてほぼなく、なのに手当てなんてつくはずもなく給料なんて微々たるもの。 家借りたかったが保証人の判子を押してくれず実家から片道2時間近くかけての出勤、退勤。 家に結構なお金を入れなければいけないため結局自由になるお金は学生の頃とほぼ変わらず。 体だけを酷使する日々。 そんな生活を3年ほど続け、病気になった。 バセドウ病と突発性難聴と胃潰瘍。 手がふるえて仕事にもならない。 逃げるように仕事を辞めた。 その後再就職を目指し、フリーターをしてたが、精神的にも完全におちていて何もかもうまくいかず、自暴自棄だった。 同棲もした。 一人暮らしもした。 就職もした。 でもうまくいかない。うまくいかないとやる前から思いこんでるから、うまくいかなくてやっぱりね的な気分。 6年付き合った彼氏となんとなく結婚を決めた。 決めた直後に妊娠。 そのままぐだぐだと今に至る。 これが私の人生。 とんだ人生。 自分の体の弱さを恨んだ。 体さえ丈夫ならこんな事にはならなかったはず。 精神が強かったら、決断力があれば、もっと早く抜け出してたら、私はもっと違う人生だったはず。 戻りたくはない。 でも戻れるなら就職先を決めるあの時に戻りたい。 他の会社を選んでても同じだったかもしれない。でももう少しうまくやれたんじゃないかな。 まだ人生に望みをもってたあの頃に戻れたら、私は変われるだろうか。 いや、人生そんな甘くない。 変われないだろう。 私は私。一生私。 社会というものに希望を抱きすぎて、現実を突きつけられた。 結局私は甘ちゃんで世間の荒波に耐えられなかった負け組なのだろう。
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