第1話

7/18
前へ
/110ページ
次へ
「それはともかく、転校生を紹介しよう。 入って来てくれ。」 ―ガラガラ…。 教室のドアが開く。 あれ!? あの子…。 入って来たのは夢で見た女の子とそっくりな子だった。 「はじめまして、涼風 蛍(すずか ほたる)と言います、よろしくお願いします。」 …声もそっくりだ。 「席は…。 火留真(ひるま)の隣な。」 「はい。」 涼風さんがオレの隣の席に座る。 オレは思わず、 「ねぇ、君…。」 「…。」 静かに彼女はこっちを見た。 …綺麗な栗色の短い髪が風で揺れる。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加