プロローグ

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更に蛇の方が口からドス黒い吐息を吐き出し三人の視界を奪う 三人は一旦左右まん中と別れ蛇のでかたをうかがいつつ後ろの亀にも気を配いながら武器を構えた マークII【流石に倒すのは無理じゃないですかねぇ】 ギル【無理だろうな、やっぱリーダーを囮にして逃げようぜ】 マークII【それだ】 タカミズ【それだじゃねぇよ、どのみちこのままじゃ三人ともやられちまうけど】 亀の方は動きは遅くこちらに向き直るのに時間がかかっている、一方目の前の煙幕の奥から不意に発砲音が聞こえてきた 三人の横をかすめ後ろのオブジェクトを粉砕した砲弾のようなものは着弾と同時に爆発、更に煙幕を吹き出し始めた タカミズ【これってさ、逃げられなくない?】 マークII【リーダーが囮になればいけるいける】 タカミズ【囮から一旦離れてみようぜ】 ギル【とにかく煙幕の外に出ながらセーフティエリアまでの道を確保しよう】 タカミズ【亀は直進攻撃に気を付けるとして、あの蛇は煙幕と砲弾か、とりあえず両方直線上を警戒すればなんとかなりそうか】 三人共煙幕の無い場所に向かって走り出し、見えずとも音の方向で何となくわかる二匹の動きを警戒しながら脱出を試みるのであった 予想通り亀は直進攻撃は速いが、その後の方向転換に時間がかかるようで回避も難しくはなかった 蛇については砲弾の軌道は直線で尚且つ煙幕の範囲は横に広く縦に浅いこともわかり、連射もきかないようでかわして走り抜けるのが一番簡単であることもわかった
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