プロローグ

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マークII【案外楽に逃げられそうかな】 タカミズ【そうゆうの結構な確率でフラグになるのよ?】 ギル【亀が本気出すとか?】 タカミズ【あの状態で本気って言われてもなぁ、想像出来ねぇよ】 直進してはオブジェクトを破壊しノロノロと向きをかえる亀を見て二人も確かにと頷く セーフティエリアも近くまで見えてきており、もう少しでクエストをクリア出来る所まで差し迫っているのだが、ふと後方から先程までとは違う音が聞こえてきた為に三人共足を止め振り返った そこには先程までいた蛇の姿が無く、大きな穴が空いていた タカミズ【なんかさ、すげぇやな予感するんだけど】 ギル【いけ、マーク、穴を掘るだ】 マークII【おらさ穴掘るだ】 タカミズ【お前ら真面目にやれよ】 もちろん嫌な予感は当たるもので三人の目の前、セーフティエリアを阻むように蛇が地面から飛び出してきた 更に後ろの方でノロノロと向きをかえていた亀が明後日の方向に直進…したかと思うと向きをかえ三人の方向に転がってきたのであった ギル【亀、やれば出来る子】 マークII【俺ら殺られる方だけどな】 タカミズ【落ち着いてないで回避回避!!】 三人共飛び退くが勢いが先程よりもありタカミズを軽くかすめていく それだけで残っていた体力の更に半分が削られる つまり直撃なんぞした時には一撃で瀕死にされ、かすめただけでも三度喰らえばあの世行きが決定するのだ タカミズ【ヤバイ、これ煙幕はられたらあの亀に殺られる】 ギル【流石にこれは詰んだか、リーダー…安らかにどうぞ】 タカミズ【まだ死んでねぇよ】 とはいえ、このままじゃまずいことに変わりはなく更に蛇が煙幕を撒き散らし始めた事によって視界も完全に塞がれてしまう 互いの場所すらもわからなくなるほどの煙幕に流石に逃げるのも不可能だと諦めゴロゴロと音が近付いてくる亀に踏み潰される瞬間を待つしかないとため息をはくのであった
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