暗闇の果てで君を想う

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限られた人間以外との接触を禁じられている中、村長ですら普通には接してくれない。それどころか、私の存在自体が神に対する裏切りだと言って忌み嫌っていた。 普通に接して欲しいと村長に願えば、激しく叱られるだろう。その日一日食事を与えられずに放っておかれる。 寂しいと泣いた時など、多々そんなことがあった。だからこそ、普通にしてくれと言ってくれたこの人の存在が嬉しい。 『あなたがいいならぜひ普通にしてほしい』 嬉しさに、無意識に笑顔が零れる。すると、わかりにくくはあったが微笑んだ空に目を奪われた。 瞳だけでなく、なにもかもが綺麗だと思った。 『そなたの名を教えてくれるか?』 胸がドキリと鳴る。 この人は知らないのだ。 私は首を横に振る。空が眉を顰めるのを見て、すまないと謝った。 ・
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