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「私の儀式が二日後に決まった」
「……」
「今まで世話をかけたな。お前には心から感謝している。ありがとう」
両手を畳につき、深々と頭を下げた。
すると、頭を優しく撫でられる。
「お前は大丈夫だ」
ゆっくり頭を上げれば、空が微笑んでいた。慈しむような瞳にくすぐったくなる。
空の言葉に応えるためにも、儀式はつつがなく終わらせなければと心に誓う。
愛しい者の安寧の未来のためなら喜んで死ねる。
「おいで雪華」
両手を広げられ、満たされるような気持ちで身を委ねた。
空の甘い香りに満たされ、そっと目を閉じる。規則正しく音を鳴らす心の音が心地よく耳に響く。
今感じている全てを二日後持っていこう。
死ぬ最後の一瞬まで、思いを馳せ感じていよう。
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