『100番目のキミ』

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A: 「ん? 忘れ物?」 B: 「おや? 貴女がその本を手にされたのですか。 これは運命なのでしょうね…」 A: 「え? あの、あなたの本ですか?」 B: 「私の物ではありませんが、持ち主は知っていますよ? ではその方の処へ参りましょう」 A: 「はぁっ、ちょっと!! 渡してくれればいいですよ!! なんで私が行かなきゃいけないんですか?!」 B: 「それは貴女がその本を手にした100番目の女性だからです」 A: 「なっ、なにそれ?!」 B: 「持ち主がこの本に想いを託したのです。 ある少女とこの場所で出会い心を奪われた、 しかし持ち主は一国の王になられるお方。諦めてしまわれたのです。 ですが忘れられず、この場所に本を置き手にされた100番目の方と結婚すると両親に約束してしまったのです。 手にされたのが貴女でよかった、 想い人は貴女だから…」
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