第四章

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「なかなか、いい本を読んでるね?」  突然、声をかけられたので、不意に振り向くと、男性が、笑いながらこちらを見ていた。 「この本、知ってるの?」  私は男性に、質問を返してみた。 「この本のファンだからね」  男性はそう答えると、さも本の内容を知ってるかのように、ペラペラと、ストーリーを話し出した。 「へえ、詳しいんだ」  私は、クスクス笑いながら、そう答えた。
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