つかさの足跡

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昔の友達にメールするとつかさは行方不明になっていた。 彼の親はすぐに失踪届を出しているがいまだに見つかっていないらしいとのことだ。 本当につかさは死んでしまったのか? まだ信じられない。 マーガレットを見ながら部屋で一人考えていた。 クラスの奴らから苛められていたつかさを連れ出して良く土手まで走った。 「お前、顔がかわいいから苛めたくなっちまうんだよ。女装とかしたら似合いそうだもん」 冗談交じりに言う。 「セーラー服とか着てたら俺、コロッと好きになっちゃうかも」 「隆正のバカー!」 「うそうそ、冗談だって。またやられそうになったら俺が守ってやるからな」 つかさの髪を撫でる。 「隆正・・・・」 肩にアイツのおでこが当たる。 酷なこと言ってたのかもしれない。でも苛めの理由だったかわいい黒い瞳は彼の魅力の一つだった。 俺は・・・・つかさのことを好きだったのかな? どうだったのか今でもわからない。でももしつかさが家に帰っていないならどこにいるんだろう。 マーガレットを水を入れた牛乳瓶にさすと土手の風景と吹き渡る風を感じた。 「あっ・・・・あそこにいるのか?」 いつも走って一緒に川を眺めた土手・・・・白い花が咲いてて・・・・アイツの髪にさしてやったことがあった。 すぐさま、つかさの母に電話して警察に土手を探してもらうように話す。 つかさの母もびっくりしたようだ。 2日後・・・・・胸を刺されたつかさの亡骸が草むらから見つかったという。
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