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すくっ、と何事もなかったかのように立ち上がった副会長こと清水だが、あの清水がこんな枯れ葉まみれとかちょっと驚きすぎて意味わからない。
「あ、もしかして、清水に扮した別人間……?」
「はい、そうです。わたしは佐藤です。」
「あれ?清水にしか思えないんだけど、あれ?一番多い名字だから当たる確率が多いとか考えてない!?」
「………。」
「いやいや、そっちの方向に俺いないよ。」
あらぬ方向に目をそらす清水は、いつもと様子が違うようだ。
「まあ、何も気にしないでください。わたしは隠れますので。」
と、言いながら落ち葉に潜り込む。
いや、キャラブレまくりだぞ……。
「結構この中は落ち着きますよ?」
「…いいから、中に入ってろよ。俺は入んないからね!?」
がさがさ落ち着かない枯れ葉の山が止まったとおもったら、ずる…ずる…とベンチの下まで這ってくる。
清水はベンチの下に収まった。
俺の下にいる。
ペンキの剥がれたベンチできれいに座る俺の顔は、悟りきったものだった。
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