教室の戸を開けたら、そこには

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教室の戸を開けたら、そこにはいつもの光景が広がっていた。 授業の合間の休み時間はまるで動物園だ。 女子はピーチクパーチク延々と喋り続けている。どうせ、なんたら君がかっこいいとか、昨日のドラマはよかっただとか、そんな不毛な会話だろう。 男子は教室の隅に固まって、なにやらゴソゴソと話している。おそらく、誰かが買ってきたちょっとエッチな雑誌を見回しているのだろう。 いい加減、そんなこそこそやるなよ。やるんなら堂々とやれよ。 俺みたいに。
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