教室の戸を開けたら、そこには

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「おい、斎藤」 一番手前の席で、授業の復習をしているガリ勉野郎、斎藤に声をかけた。 「…えーこれが、式変形するとこうなって…なるほどなー…」 しかし、斎藤は返事もせず、一人でぶつぶつ何か呟いている。 「おい、聞いてんのか!てめぇ」 俺は斎藤を覗き込み、大声で怒鳴る。 「…」 しかし、斎藤は依然として何かの式を解き続けている。
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