教室の戸を開けたら、そこには

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椅子に座ると、両足を机の上に放り上げ、頭の後ろに腕を回した。 「あーあー、つまんねーな。こんなんだったら来るんじゃなかったぜ。学校」 椅子の後ろ足を支点にゆらゆらと身体を揺らしていると、自分の方を見る視線に気がついた。 「あ?今度はガン飛ばしてくんのかよ。俺を誰だと…」 俺は視線のした方に顔を向け、そいつに怒鳴ってやろうと思った。 いや、正確には怒鳴りながら、そいつの様子がおかしい事に気がついた。 「お前、なんで俺の方見て泣いてんの…」
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