第1章

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第十章 ベビーモデル続き 恵子は上機嫌だった。ベビーモデルの仕事はそこそこ順調にいっていた。結奈は本来明るい性格でものおじすることなく、撮影現場でもあまり泣くことがなかった。そのためスクライアントやスタッフにも受けがよく、月に二回から3回の安定した仕事が入ってきた。 しかしあくまでも地元のスーパーの仕事や単発のモデルの仕事だった。もっとテレビの仕事やベビーモデルの雑誌の表紙を飾ることは出来ないだろうか。早く入会金を取り戻したかった。竜一は最近結菜の服が増えて外出することに不振がっているようだった。また預金通帳を見せろと言ってくるかもしれない。何か言い訳をつけるにしてもその分を稼いでおきたかった。 恵子は次の撮影の時に堀口に相談することにした。
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