第1章

16/35
前へ
/35ページ
次へ
「堀口さん。いつもお仕事ありがとうございます。堀口さんのおかげで結菜も順調にモデルの仕事楽しくやっています。」 「いやぁ。なんせ素材が良いんですよ。結奈ちゃんは本当に可愛いですからね。」 「ところで堀口さん。今度は雑誌の表紙を飾るようになりたいんですけど。堀口さんのお力でどうにかなりませんか?」 「岩間さん。うーん。それは難しいでしょうね。人気雑誌の表紙のモデル募集には四〇〇〇通もの募集が来るんですよ。その中のわずか数人が最終選考に残れるほどの倍率です。私としても結菜ちゃんを押していますが。どうにも‥。ごめんなさい。」 「そうなんですか。」 恵子は愕然とした。いくら倍率が高いとは言っても四千分の一とはやはり一握りの子しかスターにはなれない現実を直視した。 「でも。確率が高くなる方法はあるんですよね‥。」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加