第1章

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「通常は百万は用意しなければならないでしょう。しかしほかならぬ岩間さんの頼みです。今回は私が直にお願いをして五十万でお願いしてきます。しかし表紙を飾れるという絶対の保障は出来ません。それでも良いですか?」 五十万‥。恵子は絶句した。さらにお金を用意しなければならない。しかも結菜が表紙を飾れる保証は何もない。しかし、このまま一般人と同じように応募するのとコネがあるのでは全く違う。結局はこの世は金とコネなのだ。それを手に出来ない人間はいつまでたっても這い上がれない。恵子はそう実感していた。そして今まさに這い上がる絶好のチャンスがまわってきた。このまま話のらなければ結菜はただのスーパーのチラシモデルで終終わってしまうかもしれない。 「すぐに用意します。」 恵子は力強く答え、近くで元気に遊んでいる結菜にむかって微笑んだ。
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