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った。その次の瞬間、優花が手にジュースを取ったかと思うと奥に消えた。さりげなく一を移動し、優花の背中を捉えた。ジュースを飲む優花。そして平然とまた店内を歩き回っている。
なぜお金を払っていないジュースを飲んだのか竜一にはわからなかった。ただの見間違いだろうか。追いかけて問いただしたかったが自分の中の秘密にとどめておいたほうがよい気がした。
竜一は普段飲んでいる発砲酒の棚を素通りしてビールの五〇〇㎜の缶をカゴに入れた。
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