学校間違えました。

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教室の戸を開けたら、そこには 二歳位の小さな子供達が居た。 黒板には、二次方程式の式図が書かれている。 どうやらこの子達が教わっていると思われる。 一斉に俺を見た子供達は笑っている。あどけない可愛らしい瞳ではなく、冷ややかな軽蔑にも似た笑い。 此処は異次元か…はたまた近未来か…。 居たたまれなくなった俺は、捨て台詞を吐いて教室の戸を静かに閉めた。 「学校間違えました」 俺自身、まだ二次方程式習ってないぞ。
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