ヘチマ

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「なん……だと?」   「驚きだらう? 彼女は、彼女でヌイている人物が目の前に生き霊の様に現れるのだと。その生き霊が、目の前で自分をオカズに人にはとても見せられない姿をさらけ出すのだと。」    僕は一瞬で青ざめた。遠くから友達と楽しそうに話す片平さんの声が微かに聞こえる。   「ヌイていなければ問題は無い。霊現象というものに否定的ならば尚更。しかし、片平さんには見えているという事だ。いくら部屋を密閉し、照明さえ消していても、生き霊だ。その行為を鮮明に彼女の目の前でさらけ出す」
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