第1章

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神様同士が出会ってから数時間後、山都は陰火を背負って、帰り道を歩いていた。 「だから、やめておけって言ったんだ。あんなに食って、その上、素麺の一気に食べて、動けなくなるなんて予想できただろ?」 「…………」 「なのに、他の出場者を置いてけぼりにして、優勝するし。お前の胃袋、どうなってんだよ。陰火? おーい。陰火さん?」 「…………」 「寝てるし、まぁ、いいか。こいつも楽しんでみたいだしな。息抜きになっただろ」 山都は、陰火の寝息を聞きながら、夜空を眺めた。 「で、揚羽と花火大会、日傘と水族館。こりゃ、バイトしなくちゃな」 ハァと空っぽになった財布を持って山都は一人、ため息をついた。
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