第1章

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教室の戸を開けると、そこには 「あれー? アンタも補習授業、受けるんだ」 「…どうもこうもじゃねえよ。 オマエみたいに毎日がお花畑さんと、何で一緒に補習授業になったか分かるよな」 俺の姿を確認してケラケラ笑うアイツ。 本当は勉強が無茶苦茶出来て学年1位の特待生の癖に、『めんどい』で何もやろうとしない。 しかも緩いウェーブのかかったセミロングの黒髪と何個も開けた両耳のピアス・パンツ丸見え寸前のミニスカはヤメロ… 「良かったー、亮太も居るから面倒じゃないし助かるわー」 「…巻き込まれる俺の事なんて全然考えてないだろ?」 プルプルと小刻みに震える肩に気付いているのかいないのか、コイツ…優希はのほほんとしながら言った。 「アンタを巻き込んだ方が面白いもん」
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