第1章

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俺は木崎亮太、コイツは八乙女優希。 一応…某私立高校の進学コースに在籍中の2年生だが、何故かいつの間にか俺はコイツとコンビみたいになっていた。 最初は余り目立たない、勉強がずば抜けてよく出来る授業料全額免除の特待生と噂は耳にしている。 ところが、 『めんどいんだよね』 と、イメージがガラリと変わるわ赤点ギリだわ…果ては授業放棄の常連と化していた。 俺とコイツ・優希との出逢いは、ある日の屋上だったと思う。 ※※※※※ その日俺は情けない事に『腹が限界突破しそうに』なって、授業を抜け出し…トイレでの奮戦後はそのまま屋上で休んでいた。 (授業のボイコットじゃない! 保健室もベッドが空いて無かったんだ) 「アンタ誰?」 寝転がった俺に声を掛けてきたのが優希、という話。 「お前こそ此処で何やってんだ」 「あーアタシ!? 授業のボイコットしてんの」 アハハと笑いながら、何を言ってやがる。
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