第1章

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それから優希と俺は何でか意気投合、『めんどい』というアイツに連れ回されたんだっけ… それから1週間の大半、授業ボイコットしてんのに何故か先生達は何も言わない。 『とりあえず、単位は落とさない様にだけはしといてくれよ』 学年主任・『バーコード』内藤先生は俺に声をかけただけだ。 中肉中背の余り背が高くない、でも高校最強と呼ばれる熱血教師が内藤先生なんだが。 「先生…俺が色々とヤバいんですけど、それで単位は落とすな?」 「八乙女はな、色々あるんだよ。 お前が居るからまだ良いんだ」 「え」 その時は意味が分からなかった。 内藤先生の言葉の意味が分かったのは、暫くしてからだった。 「めんどいから…そう、めんどいから止めたんだよ」 「特待生って言われたくない?」 「そう、そうかな」 スタバでソイラテを飲みながら、彼女は確かにそう言って。
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