第1章 そばにいたい

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第1章 そばにいたい

<そばにいたい> ーーレヨンsideーー 俺は、BCBのリーダーレヨン。ドームツアー開幕の東京2DAYSも無事に終了し、明日はオフだ。 時計に目をやる……23時50分。これから向かうと…日をまたぐだろう。でも何時でもきっと家にあげてくれるだろう。 アイツが俺を拒むなんて……許さないからな。 タクシーに乗り込む。運転手がバックミラーで俺をチラチラみている。…でもきっと俺がアイドルだから…って訳じゃないだろう。 きっと……これだ!後部座席の窓ガラスに映し出される自分の姿……恥だ!!なんで俺は素直にこんなモノを着てきたのか……これも全部アイツのせぇだ!許さねー…なな! 帰り際、何故か なな に会いに行くことを知っているメンバーたち。絶対にバレない変装を用意したといってコレを渡された。 早く会いに行きたかった俺は、色々おかしいと思いながらも…この女装をするしかなかった。 八つ当たりのイライラを全面に出して、なな のアパートのチャイムを鳴らした。 ……いない??しーんとする部屋。 っクソ!!チャイムを連打する。 「はぁーい」高い声。奥からパタパタとスリッパの音。……いたのかよ!
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