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「この子! めぐみちゃんね、俺の……カノジョ! ちょろしくね、陽香ちゃん」
「お前、ちょろしくって何だよ」
斉木の思わぬファインプレーに吹き出すと、やつは顔を隠しながら西川さんの後ろに隠れようとする。
「小さい女の子の後ろに、でかいお前が隠れるなよ。全部見えてるんだよ」
「いやよ、チラリズムが大事なのよ」
「チラリズムどころか丸見えだってば。それより何、ちょろしくって」
「か、カノジョって言うの慣れてないんだよ! やったぁ、カノジョって言ってやった! って思ったら頭の中真っ白になって……ああ、今俺の口のところに絶対、小さい変なオッサンがいた。邪魔されたんだ俺」
笑いながら、4人で歩き出した。
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